名刺やパッケージで「キラッ」と光る箔押し、見たことはあるけど「どんな印刷なの?」「どうやって作るの?」と思ったことはありませんか?
今回は、箔押しがどんな仕組みで行われているのか、普通の印刷(インク)とはどう違うのか、初心者の方にもわかりやすく解説します!
そもそも箔押しってなに?
箔押し(ホットスタンプ)とは、金属箔などの専用フィルムを高温と圧力で紙に転写する加工技術です。
印刷インキとは異なり、フィルムそのものを素材に押し当てて、版を使って転写します。
よく使われるのは金・銀・ホログラムなどの光沢箔ですが、最近ではマットな質感の箔や黒・白・赤などの不透明カラー箔も人気です。
普通の印刷とどう違うの?
通常の印刷(オフセット印刷やオンデマンド印刷)は、CMYKなどのインクを使って色を紙に乗せる方法です。それに対して箔押しは、インクではなく「箔フィルム」を物理的に圧着させる特殊な加工です。
そのため、光の反射や質感はインクでは絶対に再現できません。インク印刷はフルカラーで写真などの再現が得意、箔押しはワンポイントで印象づけるのが得意という違いがあります。
なぜ箔押しが選ばれるの?
箔押しは、その仕上がりの美しさと特別感から、さまざまな用途で選ばれています。
- 高級感を出したい名刺(ロゴだけ箔押しでワンランク上の印象に)
- ブランド感を演出したいパッケージ(ギフト用や高価格帯商品など)
- イベントの案内状・招待状(大切な日のための演出に)
- ファン向けの限定アイテム(アートカードやポストカードなど)
「目立たせたい」「高見えさせたい」「記念感を出したい」ときにぴったりの表現方法です。
どんなものに使われている?
箔押しは、紙だけでなく、合成紙やフィルム素材などにも加工可能な場合があります。代表的な活用例をいくつか紹介します。
- 名刺・カード類(ロゴ部分だけキラッと)
- シール・ラベル(商品ロゴを箔で演出)
- 貼り箱・スリーブパッケージ(高級感重視のギフトや和菓子に)
- ポストカード・同人グッズ(限定感・プレミアム感を強調)
- 招待状・案内状(フォーマルな場に最適)
箔押しを注文するときのポイント
箔押しは美しい仕上がりが魅力ですが、通常の印刷とは異なるため、注文時にはいくつか気をつけたい点があります。
- 線は太めに:細すぎる線(0.2pt以下)は潰れてしまう可能性があります。0.3pt以上が目安です。
- ベタ面は注意:広範囲の箔はムラになりやすいため、面積を分割する・模様にする工夫が◎
- データはK100%で:箔押し部分は黒1色(K100%)で別レイヤーに分けて入稿しましょう。
- 素材との相性:和紙やクラフト紙など、紙の種類によって箔のノリ方も変わります。
はじめての方でも、しっかり確認・相談しながら進めれば安心です。
まとめ
箔押しは、ただの印刷では表現できない「特別な質感」「高級感」「光沢感」を演出できる加工方法です。
少量でも注文できる業者も増えており、個人でも気軽に活用しやすくなってきました。
「名刺の印象を変えたい」「商品に高級感を出したい」「ファンに特別感を届けたい」など、少しでも気になったら、まずはお気軽にご相談ください。
「こういう箔押しってできる?」などのご質問があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください!